今回は車いす(子供用バギー)とサスペンションについて考えてみました。
〇車いすは段差に弱い・・・
日々の生活で子供用のバギーを使用していますが、ちょっとした段差がきついです。最近はテレビ番組などで取り上げられることも多いですが
段差にひっかかるとき、それなりに強い衝撃があるので
乗っているほうはたまったもんじゃないんじゃないかと・・・。
ベビーカーよりはタイヤが大きいため、それなりの段差は乗り越えられますが
車道→歩道→車道などの段差は場所により、結構ひっかかります。
大体感覚でなんとかなるので、一回ストップして前輪を上げてから移動しますが
信号のある段差の場合、急がないと信号が変わってしまいます。
これが意外とストレスで、焦れば焦るほど・・・ ってやつですかね。
〇結構ガタガタするんじゃない?
子供用バギーは結構丈夫なフレームでできていることが多いため
荒い舗装路では、介助者の手にビリビリくるような振動があります。
前述の通りタイヤが大きいため、それでも軽減はされているのでしょうが
結構なものかなーと思います。
ベビーカーだと、エアータイヤを装着しているものがあったり
フレーム自体が衝撃吸収を行ったりするものもありますが
車いす(子供用バギー)だとそうもいかないところがあるのだと思います。
これもまた乗ってる方はなかなかきついのかなー・・・と。
〇問題は?
段差の乗り越え、荒い舗装路のガタガタに共通することは足回りに関連しているのかなと考えます。といってもこれは大変難しい問題で、パーツの点数や複雑さが上がれば
本体の重量も比例してあがりますし、軽量にしすぎても衝撃を抑えられないかと。
ベビーカーのようにフレームに工夫をいれたいところですが
バギーを作成しているところは大企業ではなく、中小の企業さんが多いので
研究開発が大変かなといつも感じています。
概ね衝撃の解消にはサスペンションが有効かと思いますが
そいつをどうやって車いすにつけるのかと・・・。
〇カギは車に
車のサスペンションといえば、コイルスプリングのサスペンションが主流かと思います。これに加え、本体をサスペンション化する作りや本体左右別の仕組みなんかもあります。
さすがに並み居る大企業のオオモノなだけに、研究開発や実証にお金がかかってるかなと。
これをバギーでやろうとすると、大変な重量増や折りたたみが不可になるため
おおよそ現実的ではないのかなと思います。
こういった理由で、概ねの子供用バギーはサス無しなのかなぁと。
コイルスプリングが主流と書きましたが、前に乗っていた車(ローバーmini)が
恐ろしく変な作りのサスペンションであることを思い出しました。
このクルマ、車体が恐ろしく小さいためコイルスプリングのサスペンションを使用するように設計されていません。
かといって衝撃を本体に吸収させるわけにはいかないので
miniの足回りには何がはいっているかというと・・・
ゴムが入っています。 マジでゴムの塊です。
それはもう立派なゴムのかたまりが足回りに組み込まれており
ゴムの弾性を利用して衝撃吸収を行っていました。
ゴムは変形した際の復旧性も良いので、衝撃を逃がす→収束する
のにちょうどよい素材なのかなと思います。
もちろんコイルとちがって、収束度合いや弾性の調整ができないので
恐ろしく荒い乗り心地にはなっていました。
あくまでもクルマに設置した場合そうなる。ってことなので
こいつを子供用バギーに設置してみてはどうかと・・・?
といっても本職ではないですし、設計上どこに設置するかは大分不明ですが・・・。
ある程度の重量増で、衝撃吸収も期待できます。
〇さいごに
車いす(子供用バギー)は決して乗り心地のよいものではないと思います。ちょっとの工夫で解決されることや、解決されないことも多いので
できるだけはやく便利になっていってもらいたいものです。